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ハッジ(大巡礼)での事故

2015年10月01日 10:11

日本でも報道されていたかと思いますが,サウジアラビアのメッカで
イスラム教徒の巡礼者が将棋倒しになる事故がありました.

圧死による死者は現在までに769人を数える大惨事となっています.
この769人はサウジアラビアの公式発表で,インドやパキスタンからは
実際には1,000名以上の犠牲者がいるはずと指摘されています.
犠牲者にはバングラデシュ人も含まれており,現在までに26名の死亡が確認されています.
[追記:2015/10/9現在でバングラデシュ人の死者数は68名にのぼっています]

毎年2つのイードの間に行われるハッジ(大巡礼)はサウジの一大イベントで,
各国のエージェントを通じて行われる巡礼者の受付は2月頃には締め切られます.

バングラだとだいたいこのエージェントの詐欺や単純なミスにより
毎年予約金を払ったのにハッジに行けない人が数十~数百名くらいは出てきます.
今年は特に多かったと聞いていますが..

そしてハッジでの圧死事故というのも毎年発生してます.
TVなどで見られたことがある方は想像がつくかと思いますが,
特にカーバ神殿の周辺は白装束の集団がものすごい密度で歩いているので
誰かが倒れたりすると大変なことになりそうなのは容易に想像がつきます.
どこかの新聞記事をチラ見したら,なんと過去15年で約3,500人,
1990年には1,426人の犠牲者が出ており,今回はそれに次ぐ規模になりそうです.

原因についてもいろいろ言われています.
非常に気温が高く熱中症になった人たちがたくさんいた,
どこかの王子が礼拝するためにボディーガードをたくさん引き連れ人々を押しのけた,
カーバ神殿に通じる通路の入口が突然閉められたため人々の流れが堰き止められたなどなど.

いずれにしてもサウジ側のハッジ管理体制が問われそうです.


事故自体はもちろん痛ましいのですが,この事故に際して私の関心のひとつは
“イスラム教徒にとってハッジの最中やカーバ神殿で最期を遂げることは果たして幸福なのか?”
ということでした.いわゆる聖地と呼ばれるメッカでムスリム最大の義務の一つでもある大巡礼.
周りの数名のバングラ・ムスリムに聞いてみたところ,「必ずしもそうではない」とのこと.
ハッジも近年イベント化・商業化してきて必ずしも信仰心の強さと比例しないし,
カーバ神殿で死んだからといって殉死というわけでもない,とのこと.
サンプル数が少なすぎて大したことは言えないですが,
現代における巡礼がかなり様変わりしてきていることは確かなようです.
(※もちろん敬虔なイスラム教徒の方もたくさんいます)





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