バングラでの新たなテロ予告?

2015年11月21日 18:13

マリ共和国の首都バマコでのラディソン・ブリュ襲撃は衝撃でした.
20人以上の犠牲者が出たことや人質をとって立てこもったという事件そのものもですが,
ラディソン・ブリュはダッカにもあり,最高級ホテルの一つです.警備は他のホテルより厳重だったはず.
またISではなくアルカイダ系組織がわざわざ犯行声明をだしていることなど,
過激派もなかなか複雑な関係である様子を示しています.

さてISILのオンライン英字機関紙「ダービク」最新号をざっと見てきたのですが
予想外に5ページにも亘ってバングラデシュのテロが特集されていました.
写真付でイタリア人と日本人の犠牲者についての言及があり,
最後にはアメリカ,フランス,オーストラリア,カナダと並んで日本人がターゲットであるとされています.
文中には“安倍政権のせいで以前は対象でなかった日本人が標的となった”と書かれています.
またバングラ政府が繰り返し「バングラデシュにはISは存在しない」と声明を出したことも非難しています.


ここで慎重になる必要があるのは,ISが声明を出したとはいえ,ISの犯行であるとは限らないということです.
犯行声明はいずれも事件後に後追いでかなりの時間を置いて出されており,
現地では「反政府組織による犯行で,ISにコンタクトし便乗して声明を出した」という見方が強いと思います.
またダービクへのリンクを不用意にシェアするのも彼らの思惑を助長することになるかもしれません.
そのリンクから見た私が言うのも何ですが,バングラメディアは本当にこういうの節操がないというか,
被害者の遺体や血痕が残る生々しい事件現場もガンガンあげてますからね…

ただ,3日前のディナジプールでのイタリア人聖職者銃撃事件への犯行声明に加えて,
名指しでベンガルでの更なるテロを予告されてるのにも関わらず
あまり騒がれてない感じがします.バングラ政府も目だった反応を示していません.
これは戦争裁判にかかる2名の死刑執行が焦点となっていることもありますが
影響を考慮してわざと反応を薄くしている可能性も考えられます.


ダッカの街は依然として緊張感がありません.
バングラデシュ人にとってはISよりも戦争犯罪者の死刑執行のほうがより卑近な関心事です.
テロの危険性があると思って生活している人は少なそうですが,
この頃は物騒になった,犯罪が増加していると感じている人は多くなったと思います.


マレーシアでも“切迫した脅威”という情報がありクアラ・ルンプールは厳戒態勢をとったと聞いています.
ただどんな形で脅威がやってくるかは予想がつかないことや,
緊張しすぎても精神的に疲れてしまうため,
注意事項は守りつつも粛々と日常生活を送りたいと思います.


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