『My Fiend Rashed (Amar Bondhu Rashed)』

2013年12月16日 18:19

本日12月16日はバングラデシュの戦勝記念日.
42年前,パキスタン軍から独立を勝ち取った,バングラデシュにとっては重要な祝日です.

ダッカのナショナルパレード・グラウンドでは27,117人の有志による
世界最大のHuman Flagが掲げられました.これは昨年10月21日に,
パキスタンのパンジャーブで打ち立てられた24,200人の記録を打ち破ったということで,
バングラデシュ人には非常に意味のある行為なのです.大真面目です.
World's largest human flag !


さて,最近全く映画を見れていなかったので,久々に時間のある今日は家でDVDでも見ることに.
せっかくなのでバングラの映画にしようと,入手してからずーっと放置していた『JAAGO』を再生.
・・・そしたら,字幕付設定にしているのに,字幕出ないじゃないですか.
Naokoの語学力では字幕なしの150min.のバングラ語映画はキツイ.


予定変更で『My Friend Rashed』(原題:Amar Bondhu Rashed,邦題:わが友ラシェド)を観ました.

結果的にはこっちの方が戦勝記念日に見るには相応しい内容だったけれども.


『My Friend Rashed』
『My Fiend Rashed (Amar Bondhu Rashed)』
監督:Morshedul Islam(2011)


ノスタルジックな内容かと思いきや,かなりシリアスな内容.
子供目線で見たバングラデシュの独立戦争*というものでした.

*「独立戦争」という表記をしていますが,通常バングラデシュではこの1971年の戦いについては
「Independent War」ではなく「Liberation War(解放戦争,ベンガル語Mukti)」という表記が使われます.
本来は「解放戦争」と訳すべきでしょうが,「独立戦争」の方が日本人にはわかりやすく浸透しているのでこちらを使用します.


舞台は1971年9月,ディナジプールのとある町.

主人公イブの通う学校に,謎の少年がやってきます.
母親はなく,父親もまともでながためにきちんとした名前を持たない彼に,
先生と生徒達でラシェド・ハサンという名前を付けて仲間として受け入れます.
なぜか東パキスタン情勢に詳しいラシェドは,西パキスタンのヤヒヤ・カーン将軍や
その協力者であるラザカー,彼らに対抗するフリーダム・ファイターについての情報を持っていて,
同級生であるイブやその友人達を啓蒙していきます.自分達の国という意識の芽生え.

まずダッカで攻撃が始まり,やがてその町にもパキスタン軍がやってきます.
まず危険度の高いヒンドゥーの同級生がインドへ逃げることになります.
出発の朝,イブは最後の挨拶に.逃避行の途中で捕まったらムスリムだと答えるようにと,
同級生の父親が用意した名前がイブの本名というのが,なかなかの演出です.

その後,少年達はフリーダム・ファイターと接触,彼らの作戦に協力するようになります.
隠れ家でクラスのイジメっ子に再会して抱擁するところなんかはベタながらもアツイ展開です.

しかし,戦局がいよいよ激しくなってくると,イブの家族もインドへの疎開を決めます.
それをラシェドに伝えるイブ.線路での会話はちょっとスタンド・バイ・ミーを想起させるような.

そして大人になったイブが息子と共に戻ったディナジプールで見たものは...



子供の目を通して見た戦争映画というのは結構好きで観ていますが,
(個人的には『ミツバチのささやき』『蝶の舌』『マチューカ』辺りがお気に入り)
この映画は少年たちが積極的にフリーダム・ファイターに関与していくところが特色です.
ただ,関与といってもディナジプールの田舎町の,小さな戦局.子供達にできることは限られているのです.
銃撃戦の描写もハリウッドやボリウッドに比べても随分地味です.でもそれがリアル.
ラストも良い映画でした.

2011年制作なので,独立40周年の時にリリースされているのですね.


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