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続・イスラム金融入門

2014年10月12日 11:28

前回の続き.

バングラデシュにおけるイスラム金融はどうかってゆー話でしたね.

イスラム金融を扱う銀行には二種類あり,
1つはイスラミック・バンクと呼ばれるイスラム金融を専門に扱う銀行
もう1つは一般的な銀行のなかにイスラミック・ウィンドウと呼ばれるイスラム金融を扱う窓口を設けている銀行

バングラデシュにおけるイスラム金融は1983年にIslami Bank Bangladesh Ltd.の発足をもって始まり,
2014年現在,8つのイスラム銀行と17のイスラミック・ウィンドウを持つ銀行が存在しています.
さらに数行がイスラム金融の申請を出しているとのこと.

例えば,Standard Chartered Saadiqというのは,国際的なStandard Charted Bankの
イスラム金融を扱う支店で,ダッカではグルシャン・アベニューに店舗があります.

そういえば,ラマダーンの時期には,このSaadiqのクレジットカードで買い物するとディスカウント!
っていう,いかにもイスラムですよ~的なキャンペーンがなされていました.
きっとハッジ積立預金(巡礼資金用)とかもあるだろうなあ(あくまで予想).


Islamic Finance Country Index (IFCI)によると,2012年のバングラデシュの位置づけは75か国中12位.2014年時点で国内預金の19%,ローン.融資の22%をイスラム金融が占めています.
(って書いてあるけれど,経済・金融に疎いNaokoはあまりピンと来ないのですが)

バングラ政府はマレーシアのスクーク債の観点を取り入れて,イスラム銀行から借り入れできるよう
法改正の話し合いを進めているそうです.


ただ問題点も挙げられています.

1) イスラム金融会計基準・監査機構(AAOIH)にまだ加盟していないこと
2) オフィシャルのシャリア・ボード*がないこと

*シャリア・ボードはイスラム金融の商品がシャリア(イスラム法)に則っているかを判断する議会.
通常3-6名程度で形成される.各銀行ごとにもっていることが多いが,
イスラム法と金融両方に精通している人材が少ないので掛け持ちも多いらしい.


昨日挙げた新書2冊とこの記事に一致した意見としては,
イスラム金融は世界のかなりの人口を占めるムスリムからの需要はもちろん
非ムスリムからも注目されているためかなりのスピードで急成長しており,
これからも順調に伸びるはず,という肯定的なものでした,


そんなにたくさんの資料を読み込んだ訳ではないですが個人的な感想として,
バングラデシュにおいては,イスラム金融が伸びている,もしくはこれから伸びていくとしたら
それは必ずしもイスラム規範に則った「シャリア適格の金融商品」への需要が高いというよりも,
イスラム金融の方がお金が借り易いとか,コストが低く抑えられるといった,実利的な理由によるところが
大きいのではないかと思います.バングラデシュには敬虔なイスラム教徒の方もたくさんいますが,
経済活動においては実質的に自分にとって利益になるかとか,
お金が借り易いかということがまずもって大前提なので,
利子のつく一般の銀行よりもイスラム銀行の方が都合がいいと見れば利用する,
といった感じになっていくのではと思います.なんだか当たり前の事を言っているようですが,
「イスラム金融」と銘打つとどうしても宗教的な側面が気になりがちですが,
消費者としてそれよりも金融商品としての利便さ,魅力なんだと思います,少なくともバングラでは.




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